|
紙カルテは、必要なときに必要な情報を参照することができない
 |
医療法人社団 翠会
理事
成増厚生病院
院長 新貝 憲利 氏 |
成増厚生病院は、一般精神科医療、アルコール関連医療、老人医療・福祉の3分野を柱とした総合精神科病院です。母体である翠会は、成増厚生病院をはじめとして、複数のクリニックや特別養護老人ホーム、さらには訪問介護サービスを提供する翠生会なども加わり、医療だけでなく広く患者の生活全体を支援する体制を整えています。
成増厚生病院院長の新貝憲利氏が、電子カルテの導入を考え始めたのは2000年頃のことです。
「一般的に精神科の治療は長期間に及ぶケースが多いため、カルテ情報も膨大になり、一冊で収まらず複数冊になることもしばしばです。また、診療に関わるスタッフも、医師、看護師、ケースワーカーなど、多数にのぼります。こういう状況下で、診療に関わるスタッフが、患者さんの状況を正しく把握し情報共有するにはどうすればよいか、というのが大きなテーマでした。また将来的には、地域の他の医療機関や施設との連携も必要になると予想していました。これらの課題解決のためには、電子カルテシステムが有効ではないかと常々考えていたのです」(新貝氏)
また、成増厚生病院東京アルコール医療総合センター センター長の垣渕洋一医師も、紙カルテの課題を次のように語ります。
「カルテを保管するためのスペースが、物理的に不足するというが1点です。また、倉庫に保管してある過去のカルテを再び取り出して参照する際には、かなり時間的なムダが発生します。つまり、紙のカルテでは、必要なときに必要な情報がすぐに参照できないのです」
|
|